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届かない距離 ショチ
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好きな人と付き合えるなんて稀だ。男女ならまだしも、男同士となるともっと確率は低いだろう。分かってる。付き合えない事なんて。でも、それでも、諦める事が出来ない。
「おはようございます。チーノさん」
「ショッピー!おはよう!」
毎朝、挨拶するのが日課になった。チーノさんは、2年前に他の部署から移って来た。後輩かと思えば、意外と先輩だった。自分よりも色々な事を知っていた。知り合って、2ヶ月目でチーノさんを好きなんだなと気づいた。その後は苦しかった。今も抱えてながら、今日もチーノさんの隣で総理の挨拶を聞いていた。
「我々だ国を護るみんなー、元気ー?今日も仕事頑張って!あ、大先生は金返せ。」
「まだ終わって無い書類があるから行くわ!」
いつものように、逃げる大先生を見ながらチーノさんに声を掛けた。
「今日の仕事、何するんですか?」
「んー、新たな作戦資料の製作だなー。トントンから急かされてるんだよ。」
「そうですか。」
丸メガネの隙間から見える目が綺麗でずっと見たくなる。自分より、少し低い背が可愛いと思えてしまうほどに好きなのだ。だからこそ、言えない。言わない。近いのに、遠い。
「じゃ、早く戻りましょう。」
「おー、ダルいな。」
ため息をつきながらも足を動かす。
「ほんまに先輩とは思えませんわ!」
「うるさい!トントン」
「ほんまのこと言っただけですけど。」
チーノさんって、トントンさんと仲がいいと思う。少し、イラッときてしまう。
「、、、。俺、先行ってますね。」
「んー」
落ち着け。仕方ない。言わないと決めたのは、俺だ。
「なんで、怒ってんだ?ショッピ」
「、、。チーノ、鈍いなー。」
「何が?」
鈍い?あいつ、なんかあったんか?そんなん知らんがな。仕事に私情をはさまなきゃいいけどな。
「てか、仕事しろよ。チーノ先輩w」
「いま行くんだよ。」
うるさい奴だな!このブタが!!
「チーノ。もういいんか?ほんまに。」
「、、、。ええよ。決めたことやから。」
もういいんだ。辛いのは嫌いだから。
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投稿が遅くてすみません!
今回は後輩組みです。
いつも読んでいただきありがとうございます!
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