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壊れた日常 1
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あれから、しょっちゅう抜き合いをしてる。
色んなところにキスをしてきたけど、最近は手首ばっかで
結局唇はキスをしてもらえない。
・・・それが、現実なのかもしれない。
彼にとっては、この行為は自慰の延長みたいなもん
なんだろうか。
俺は・・・・違うけど・・。
好き、だから・・・・。
「ま、そんなこと考えても仕方ないか・・・。」
彼に恋人ができたら、俺はどうなるのかな・・・。
そんなの、出て行かないといけないに決まってるよな。
それって、いつなんだろ。
・・・会わなくなれば、すぐ忘れられるかな。
なんだか暗い気持ちで俺は鞄を持った。
黒田くんはもうすぐ帰ってくる。
今日は午前中仕事で、一旦部屋に帰ってきてから、
夕方からまた仕事にいくんだそうだ。
そして俺は昼過ぎから図書館に行く予定だ。
そろそろ行こうかな。
玄関へ向かうとー
「ワンワンワン!!」
「え?」
いつも賢く留守番してるココアが、靴を履く俺の側まで走ってきた。
「どうしたココア?もう行くから部屋に入りな。」
そう言って部屋へ追い返そうとするが、踏ん張って抵抗する。
こんなココア珍しいな・・・・。
でも、早く図書館行かないと・・・・。
仕方ないのでココアを抱えて部屋に入り、普段は閉じない
ゲートを閉める。
「ワン〜〜〜〜〜」
「な、何してんだよ、ココア。」
ココアはゲートから必死に出ようとしてる。
「ダメだよ。夕方には帰るから。」
そう言ってドアを閉め、再び玄関で靴を履いた。
「キュー、キュー、キュー」
「あんな鳴き方して・・・ホント、どうしたのかな?」
首を傾げながら、俺は玄関を後にした。
エレベーターを降りて1階へ着いた。
オートロックの扉を出る。
ラウンジを通って、外へ繋がる扉が見えてきた。
「え・・・・」
そこには、黒田くんが居た。
綺麗な女性と抱き合う黒田くんが。
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