アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
壊れた日常 レオside 2
-
俺が帰ってきたら入れ違いにタケが図書館に出かけた。
今日は夜ちょっと遅いから、パパッと作れるメニューがええなぁ。
太刀魚焼くか。
こっそり買ってきたら、タケ喜ぶかな?
ニヤニヤと笑いながらシャワーを終えた。
少し休んでから、また出かける準備を始める。
ピンポーン、とインターフォンが鳴る。
液晶には斎藤さんが映っていた。
「よし、行くか。」
「ワンワンワンワン!!!!」
「うお、何や。」
出掛けようとすると、急にココアが鳴き出した。
慌ててタケの部屋に行く。
「おいココアうるさいて。どないしたん・・うわ!荷物ぐちゃぐちゃやん!」
さっきタケが綺麗にまとめていた荷物が、ココアによって
無残にも巻き散らかされていた。
それだけでは飽き足りないのか、まだ、鼻でタケの鞄の中
を漁っている。
「何してんねん、やめたり!タケが片付けしてたやろ!ココア、こら!」
ピンポーン。ピンポーン。
「あぁ!もう!」
インターフォンの液晶へ向かい、応答する。
「斎藤さん、ちょお待って!」
「レオ、今日の撮影はスポンサーが来るから遅刻できないよ。早く降りてきて。」
「あ〜、せやったなぁ・・・。」
なんや偉いさんが来るから時間に余裕持っていかなあかん言われてたな・・・。
「ワンワンワンワン!!!」
狂ったように鳴くココア。
「どないしたんや、ココア。」
タケの部屋にいるココアを見ていても体調が悪いようには見えない。
【ココアがめっちゃ鳴いてる。元気そうやけど、体調悪いかも。俺、仕事やから出るわ。ごめんな。】
そう、タケにメールした。
【了解。早めに切り上げます。いってらっしゃい。】
いってらっしゃい、とか・・・夫婦みたいやん!
照れるやん!
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
「うわ!斎藤さんめっちゃ怒ってる!」
俺をじっと見つめてくるココアが気にはなったが、
急いで仕事へ向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 150