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くれはside
「あなたを家に置いていたくないの」
それはある雨の日、実の母に言われた言葉。
俺の家は父さんが昔、母さんの浮気が原因で出ていってからずっと、小さい頃から母さんと2人で暮らしていた。
俺は一人っ子で母さんはよく、夜になると知らない男の人を俺たちが住んでるアパートに連れ込んでいた。
「ちょっとこれでコンビニでも行ってきなさい」
俺はその度に500円を持たされて家から追い出された。
頼れる人いない、母さんにも必要とされない、そんな毎日に俺は日に日に孤独感だけが募っていった。
そんなある日だった。母さんが再婚をすると言った。
相手は母さんより年上で中年男性。足に障害があり、誰かの支えがないと歩けない状態だった。
その人の役になら立てる、その人に必要とされたい、
そんな自分勝手な思いを抱いていたから罰があたった。
新しい父さんの介護は母がずっと付きっきりでしていて働くのは俺の仕事。
毎日、母さんが連れてくる男の人。
その人は毎日違くて、太っているおっさんの日もあれば、若い男のときもある、毎日その人に体を売ってお金をもらう、
つまり、援交をしていた
新しい父さんはこのことを知らない。俺が毎日夜に出て行くのはそういう年齢だから、反抗期だから、そう思っている。母さんも何も言わず、ただ玄関で俺を最高の笑顔で見送る。
そんな生活が続いたある日、それは唐突に母さんから言われた。
「あんたの食費かかるし、家にいても迷惑なのよね。安いアパート借りてきたから今日からそこに住みなさい。もちろん家賃は自分で払ってね。
家への仕送りもちゃんとしなさいよ」
家賃を払って、食費とかも自分で払って、家への仕送りもするんだったら確実に援交をやめることはできない。
逃げられない
そういうこと思った。しかもそのお金の半分以上は多分持っていかれるだろう。それも仕方ない、そう思いながら新しい家に行く準備をした。
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