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「いより様の現在の状況は把握させていただいています、すっごく大変ですね…マトはいより様の一番の味方になってずっとそばにいますので!」
言ってマトはいよりの手をぎゅっと握りしめてくる、いよりは体を強張らせたあとこくこくと頷いて何かを考えるように目を細める
マトはジッといよりの顔を至近距離で見続けて…はぁ、と感嘆の息をもらしブンブンと手を振ってきた
「にしてもほんっとー可愛いですね!小柄で細いのになんかふにふにしてるしー、髪はサラサラで目が大きくて顔ちっさい!片手でつかめそう!毛穴もなくてスベスベだしーマトもわりとちやほやされてきたけど別格ですね!」
「…、…」
次はいよりがマトを見つめる
大きな目で見つめられたマトは照れながらもじーっと見つめ返してくる、すると何か考え事をしていたいよりはもじもじと体を揺らしてマトに話しかけた…
「ならマトは…僕がおかし食べたいって言ったらすぐ持ってきてくれる?」
「はい!マトは美味しいスナック菓子めちゃ詳しいですよ!」
「マトは宿題も手伝ってくれる?」
「はい!マトー赤点だらけで超バカでしたけど!」
「……お母さんが…僕のためにマトを雇ってくれた?」
「はいー!優しいお母様ですね!いより様を心配してマトを雇ったんですから!だからたっくさん頼って!」
いよりは目を輝かせて表情を明るくする
今まで親に何か特別なことをしてもらったことなんてなかったのにいよりのために両親がマトを雇ってくれた
マトはいよりがそこまで親から興味を持たれてなかったのは知らないので急にテンションを上げられて驚いている
「マト!マトは僕のなんだっ!やったぁ!」
「いより様のマトでっす!よろでっす!」
いよりが万歳と手をあげるのでマトも一緒になって手をあげる
実は珠嘉が小戸森を雇った時も自分のお世話だけをしてくれる使用人がいるなんてかっこいいと羨ましかった(といっても小戸森は満足に珠嘉のサポートはできず雑用係的な立場になってしまったけど)
けど人を雇うのはお金がかかるしいよりに使用人をつける必要は全くないのでお願いしても無駄だった、だからいよりはマトをもらえてとっても嬉しい
「よしマト!お家の中案内してあげる!もちろん住み込みで働くんだよね?」
「はい!四六時中いより様のお世話しまっす!」
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