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「いより!そんなの食べたことないだろ!珠嘉さんそういうの嫌いそうだし」
珠嘉はベジタリアンで添加物の多い食べ物が嫌いだった、あの珠嘉が大切な弟に体に良くないものを進めてるわけがない
それは澄久の言う通りで珠嘉の教えに背いてると言うことでいよりはグラスに伸ばした手を止めたけど…ベーッと舌を出して挑発する
「でも食べてみたら結構美味しいしーたまにならいいと思うけどね、ねー詠ちゃん!」
「…食べるのは初めてだけど…まぁ……澄久も食べてみなよ…というか一番耐性あるでしょ?静彦さん昔からこういうお菓子好きだったし」
ちなみに澄久はコーラの独特な味が苦手で、スナック菓子ではすぐに胃もたれを起こす、それらを好む兄が信じられなかった
「これのせいでいよりが肌荒れしたらどうするんだよ」
「っ…ぅう…いよりさまぁ…」
澄久にうるさく言われたマトはめそめそ嘘泣きをしていよりに擦り寄った、いよりは驚いて丸くした目で自分に泣きついてくるマトを見る
今まで生きてきて人に頼られたことなんて一度もなかった、いつも誰かに助けられてばっかりで自分が誰かの力になれることはないんだと思ってた
でもマトに頼ってもらえて…守らなきゃ、と思った
「久ちゃん!マトは僕のだからうるさく言わないでよ!マトをいじめたら久ちゃんでも許さない!」
まさかいよりが自分ではなくマトにつくと思わなくて澄久のマトへの憎しみは余計に増していく
「はぁっ!?俺はいよりをおもって…!…むかつく!」
澄久はいよりの頰をつまんで横に引っ張り、いよりはペシペシと澄久の胸を叩く
自分のせいで二人が言い合ってるのでおろおろしてるマトに詠朔は安心させるように声をかける。
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