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用が済んで部屋から出た静彦はいよりと並んで廊下を歩いている
すると静彦の長い指がいよりの手の甲を撫でてゆっくりと指を絡めてきた、いよりは拒みはせずに大人しく手を繋がれているけどさっきまで熱くつながりあってたせいか照れ臭そうだ
「…静彦お兄ちゃん…」
「まぁまぁー…あっ、いよりん、冷蔵庫にプリンあるぞー食べて帰るか?…あっ」
二人が歩いていると前方からマト…だけじゃなくて澄久も歩いてきたので、いよりは『えっ』と声に出して驚いたあと静彦と繋いでいた手を解く
澄久は兄と繋いでいたいよりの手を見て舌打ちをし、恨めしげに静彦をにらんだ
一方でいよりの方もなんで澄久がマトと二人でいるんだと不満げに唇を尖らした、でも会えたのは嬉しくていよりはぴょんっと澄久に飛びつき、澄久はいよりを抱きとめて腰に腕を回した
(…兄さんの匂いがする)
「澄久、もう帰ってきたのか?…せっかくだし二人で話しでもしたら?」
「静彦さん!?マト困りますっ!」
「うんっ!久ちゃんと話したいっ!マトーいい?」
いよりは澄久の腕を掴んでピョコピョコ跳ねる、ただおねだりされてもマトは簡単に頷けなくていよりと静彦とを見比べる
マトはいよりの付き人だけど雇い主は瑶実で、その瑶実からはいよりと澄久の関係はしっかりと見張っていろとうるさく言われているからだ
「…マト…だめ?」
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