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「あの…」
「?…あ……」
背後から声をかけられて振り返ればいよりに告白してくれた男の子が立っていて、いよりは気まずくて一歩後ずさる
その様子に気づいた運転手はパッといよりの前にへ出て間に入ってくれた
「返事聞きたくて……少し、時間欲しくて…」
「えっ!」
詠朔が返事は待ってないだろうと言っていたからいよりはそれを信じて告白の断り方なんて考えていなかった
何があっても付き合うことはないけど適切なお断りの言葉が出てこない、動揺したいよりはわたわたと辺りを見渡して…運転手へと助けを求める
「申し訳ありません、いより様はこれから予定があるので今日はお引き取りを」
さすが詠朔が用意してくれた運転手だといよりはホッとしたけど相手はそう簡単に引き下がってくれなかった
「三分でいいから!少し…話をするだけでいい…」
「…、あ…えっと、う、ん…」
必死な目と勢いに押されていよりは頷いてしまった
運転手が慌てて止めに入る前に男はいよりの腕を掴んで走り出した
引っ張られる手の痛みに耐えていよりが強引に連れてこられたのは人気のない校舎裏だ、足を止めた今も腕は強く掴まれていていよりは困ったように顔をうつ向かせる。
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