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「…、…親に虐められたりはしてないよー詠朔に聞いてた話のことを考えるとお兄さんがいなくなった後は待遇良くなってるっぽい、いよりサマのために栄養あるご飯が三食時間通りにでてくるし、ちょーっと具合わるそうだと気にしてもらってるし、身なりが大事だってブランド物の服とかしょっちゅう買ってもらってるしー…父親の方はわかんない、あんま帰ってきてないし」
珠嘉がいなくなった時のいよりは見てるのが辛いくらいに痛々しかったし、詠朔は珠嘉のことが嫌いじゃなかったのでいなくなった時は寂しかった
でも珠嘉がいなくなったおかげでいよりをモノにできるチャンスが巡ってきたしいよりも両親に存在を必要とされてもらえるようになったからよかった、なんて絶対口に出しては言えない
いよりは両親をうらんでもいいのに健気に慕っている
詠朔からしたらいよりの両親は珠嘉への期待ばかりでいよりを見限るタイミングが早すぎだった
いよりだってちゃんとした環境で学ばせたり得意なことを見つけて伸ばしてあげれば珠嘉よりも優れた分野があったかもしれない
なのに珠嘉ばかり贔屓していよりに手をかけることをないがしろにした、そんなことだからいよりは自分に自信がなく何もできない子になってしまった
「そう、今後もしっかり見ておいて」
「…女の嫉妬はこわいからねー」
詠朔がジロっと睨めばマトはテヘッと舌を出す
「体の方は?負担かけるような行為はしてないけど…手術の後遺症だったり……、………なに?」
マトがジローンっと意味深な目で見てくるので詠朔はジロジロ見るなと言いたげにマトの目を隠せばマトはその手を掴んでチュッとキスをする
もちろん気色悪いと払われてしまった。
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