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08 ※R18
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いつもの、二階の一番奥の和室。
わずかに開けられた窓から月明かりが差し込み、眩しくて目を細めた。真夏の茹だるような暑さは冷えず、ポタリと首筋から汗が伝い落ちる。
……ここで大声出したら、誰か助けてくれんのかな。
そんな夢みたいなことを考えながら、隣近所が寝静まった夜。前後に体を揺さぶられ、抗いようのない感覚が這い上がってくる。
それは金縛りのように体の自由を奪い、腰を突き出して畳に着きそうなほど頭を垂れた。
「ぁっ、は……ッ……」
ガクガク、と脚が震え、強制的にニ度目の絶頂を迎えさせられる。
胃の奥から水分が蒸発していくような暑さに、ポタポタと額を流れ落ちた汗が、床に新たなシミを作っていた。
柱に両腕を縛り付けられ、一度抜かれたものが再び後ろから挿入される。相変わらず衰えの知らないおじさんのものは、びくびくと震える俺の中を慣れたように突き進んで、いつもの入り口をトンと叩いた。
そこは未だ収縮を繰り返し、今にも突き込まれそうな先端が欲しくて疼いている。
「っ……待って、くださ……俺、いったばっか……」
「知ってるかい、仁くん。女が絶頂するのは、膣内の収縮で、精子を子宮に届けて、妊娠させやすくするためなんだそうだ」
「うっ……ぁ、あ、」
ギリ、と歯を食いしばり、絶頂の余韻に浸る暇もなく腸内を掻き乱される。縛られた腕に寄りかかりながら、自分の口から出る気色悪い嬌声にも酔っていた。
おじさんが腰を引くたび、ぐぽ、ぐぽ、と嫌な音を立てる結合部。その音だけで感じてしまいそうな自分が嫌で、腕で耳を塞いだ。
そうしていると、何か気に障ったのか、ぐいと後髪を引っ張られて仰け反った。その瞬間、奥深くに陰茎の先端がめり込み、声にならない悲鳴が漏れて、目に涙の膜が張る。
やば、これ、深い……!
「ほら、耳を塞いだらダメじゃないか。私が舐められないだろ」
「うぁ……は……っ、ンっ、」
くそ気持ち悪い、火傷しそうに熱いおじさんの舌が、耳の中を舐め回す。
その間も俺の上半身を片手で抱き締め、逃げられないよう何度も、何度も腰を打ち付けられ、理性がドロドロに溶かされていく。水分代わりに自分の唾液を飲みくだしながら、必死に律動を受け止めた。
早く終われ、早く、はやく、はやく……。
「仁くん、今日こそ、妊娠させるから……っ」
「ぐ……っ、うっぐ、ぅ、ぅ……」
「仁くん、出すから、腰もっと上げて……、擦り付けて、そう、仁くん……っ!」
上げて、と言われながらも、勝手に腰を持ち上げられる。そこに、俺の意思など皆無だ。
ぴったりと結合部をくっつけられ、断続的に中へ出されるたびに、俺の自身は精を吐き出したいと跳ね上がった。
しかし、いつもの紐が俺の根元を縛り、腫れ上がった自身から透明な液体がトロリと溢れるだけだ。
「はぁ……っ、あぁー……」
「っぅ……う…………」
おじさんの熱い息がうなじにかかって、気持ち悪い。
鼻腔から漏れる息も絶え絶えに、奥に注がれて、静かな三度目の絶頂を迎えてしまう。
今日は泣かないと決めていたのに。
びくびくと震えながら、涙を流して柱に頭を打ち付け、悶え苦しむ。
息がうまく吸えなくて、熱くて、脳天まで蕩けるような長い絶頂。何もかもが、どうでもよくなる。
あぁ……くそ、きもちいい。きもちいい。ずっと、ずっといってる……。
俺……ほんと、きめぇ……。
いっそ、死んじまったらラクになんのか。俺みたいなのは……。
「はぁぁー……はぁー……」
「ふ……っ、ッ……」
背後で長い息を吐くと、おじさんの陰茎が力無くずるずると抜かれていく。
ようやく全て抜け切った途端、体が弛緩して床にどさりと倒れた。ぴくぴくと体の痙攣が止まらなくて、まるで自分の体じゃないみたいだった。
おじさんも、さすがにこの暑さで疲れたのか、言葉少なに俺を縛った紐を解いていく。
腫れ上がった自身からは、力無く白濁が溢れて床を汚した。
「ごめんね……仁くん、酷いことして……」
ぱさりと腕の紐が落ちる。
紐状に赤く腫れた腕を、慈しむように指でなぞられ、ぴくりと体が震えた。
それさえも敏感に感じ取ってしまうほど、体がこの男に作り変えられている事に吐き気がする。
「はぁ……は……おじさ……」
「……本当にごめんね。お風呂まで連れてくよ」
おじさんの心無い事務的な謝罪を聞きながら、黙って両腕に抱き上げられる。
その揺れが妙に心地よくて、目を閉じるとすぐに意識を手放してしまいそうだった。
「それと……妊娠検査薬、ちゃんと使うんだよ。毎日、待ってるから……」
そう言って、ぬるめのお湯が張られた湯船に落とされると、おじさんがそそくさと風呂場を出て行くのが見えた。
まるで今日のお勤めは終了といったようなその姿に、なぜだか急に虚しくなった。
俺は生まれてから一度も、愛されたことがないっていう、やつなのかもしれない。
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