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先輩の時間1
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金曜日の放課後、天気がよくて学校から寮に戻るのに少し遠回りをした。
人気のあまりない小道を風に吹かれながら歩いていると、少し先の方から声が聞こえてきた。
女の人の声で、離してと言っているように聞こえる。
慌ててそっちの方へ走っていくと、そこには同じ学校の先輩2人と、見慣れない女性が1人いた。
全寮制の男子校だから見慣れないのは当たり前なんだけど、その人の腕はしっかりと先輩に握られていて、無理矢理誘っているみたいだ。
「ちょっと、いい加減に…」
「あ?なんだ?あいつ…」
女性が怒鳴り声を上げようとした時、先輩のうち1人が俺に気が付いた。
気付かれてしまっては逃げるわけにもいかなくて、俺は先輩たちに向かった。
「離してあげて、ください…」
情けないことに語尾が小さくなる。
この先輩たち、城田先輩と相原先輩は、イケメンなことで有名だ。
背も高くて顔もきれいで、本当に格好いい。
けど、結構遊んだりはしてるみたいで…。
「なんだよこいつ、ビビってんじゃん」
「っ!あ、おい待てよ!」
2人が俺に気を取られた隙に、女性は走って逃げて行ってしまった。
ほっとしたのもつかの間、先輩たちは今度は俺の両側にやって来た。
「…お前、可愛い顔してんじゃん」
「あの子の代わりになれよ」
「え…っ、ちょ、離してくださ…!」
今度は俺がさっきの女性みたいに腕を掴まれて、先輩たちの寮に連れて行かれてしまった。
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