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料理が運ばれてきてからは、2人の出会いについて聞かされた。
そもそも学校が違うのにどうやって出会ったのかと思っていたけれど、それは塾でだった。
祥馬が通っている塾に、一ヶ月前から桐崎さんも通い始めたらしい。
そこで席が前後になり、少しずつ話すようになり、ついに付き合い始めたと、そういうことらしい。
「気づいたら好きになってた。にしても瑛翔はいいよな〜元々頭良いから塾なんて通わなくていいんだから」
「へぇ〜そうなんだ!」
「こいつ、クラス順位は毎回一位だし、学年でもトップ5に毎回入るような頭してるから」
「わぁ!すごいね!ちなみに祥馬くんは?」
「え"っ、俺?」
突然振られて、祥馬は苦笑いをしている。
答える様子がないから俺が口を開いた。
「この間はクラスでビリだったよ」
「おい!言うなよ!」
「あははっ、そうなの?」
キッと睨まれる。
「どうせ塾で模試とかやった時にバレんだから、知られるなら早い方がいいでしょ」
「そうかもしれないけど…あーかっこ悪ぃ…」
祥馬はくしゃりと髪を掻き上げた。
「一緒に頑張ろっ」
「あぁ」
桐崎さんの一言で笑顔を取り戻す。
「でも、瑛翔くん頭も良くて、かっこよくて、モテるでしょ?」
「いや…そんなことは…」
「はいはい、謙遜すんなよ。こいつめっちゃモテるよ。高校入ってから何人に告白されたんだっけ?」
「覚えてないよ」
「それくらい告白されてるってこと。年上から年下まで」
「じゃあ彼女が…」
「いないんだよな〜理想が高いのかねー」
居心地が悪い。
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