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翌朝、朝練を終えて教室に入る直前、後ろから挨拶をされた。
「おはよ」
「あ、佑嗣(ゆうし)おはよう」
「昨日、瑛翔のこと21時過ぎに角のコンビニのとこで見かけたんだけど、どっか寄ってたの?」
角のコンビニというのは俺と佑嗣の最寄り駅近くのコンビニのことだ。
俺の家と佑嗣の家は歩いて行ける距離にある。
朝練がない時やテスト期間とかは一緒に登校している。
「あー…祥馬とファミレス」
「ふーん。相変わらず仲良いな」
「二人じゃなかったけど」
「他にいたの?」
ついポロっと出てしまった言葉に失敗したと思ったところでちょうど祥馬が来た。
「あと俺の彼女〜」
「は?祥馬に彼女?こんな馬鹿なやつに?」
佑嗣は祥馬を疑いの目で見ている。
「まぁ馬鹿だったから出会えたと言っても過言ではない。俺馬鹿で良かった〜」
「「……」」
「二人してその冷めた目で見るのやめろ」
「その彼女大丈夫?誰かとお前のこと間違えてない?」
佑嗣は綺麗な顔してズバズバ物を言う。
俺の幼馴染みだ。
何でも話せる。祥馬のことが好きだということ以外は。
「失礼なやつだな!間違えてねーよ!」
バシッと祥馬が佑嗣の背中を叩いた。
「いった!ったく、すぐ手出すところ直しなよ?DV男にならないように」
佑嗣がそう言うとまた祥馬は佑嗣の背中を叩いた。
「いった!」
「もうやだお前。ほら、瑛翔、こんなやつ置いて行こう」
「え」
グイッと腕を引かれた。
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