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そんなこんなで出口に到着した。
そこにはまだ祥馬と桐崎さんの姿はない。
「私たちの方が早かったみたいだね」
「そうみたいだね」
そして15分が経った頃、ようやく2人が出口から出て来た。
「あー!2人とも先にゴールしてる!」
「早いな!」
「いや、2人とも遅すぎでしょ。俺たち15分前にゴールしてたよ」
「えっ!うそっ!」
「マジかよ!」
4人で笑い合って、時間もいい時間になって来ていた。
「最後に観覧車乗ろ!」
桐崎さんの提案で、俺たちは観覧車に乗ることにした。
当然のように俺と椎河さん、祥馬と桐崎さんの二手に分かれて乗った。
「わぁ…神代くん、見て!あれ、さっき私たちが行った迷路だよ!」
なんて、少しはしゃぎ気味で椎河さんは外を見ていた。
「椎河さんは高いところは好き?」
「うん、好き。これだけ高いとちょっとだけ怖いけどでも楽しい。神代くんは高いところ平気?」
「うん、平気」
そして、天辺まで行き降る時、前に乗っている祥馬と桐崎さんの姿が見えた。
2人がキスしている姿が。
俺はすぐに視線を外に逸らした。
椎河さんは外の景色に夢中で気づいていなかった。
「神代くん、」
「ん?」
振り返った時、ガコンッと音が鳴り扉が開かれた。
「お疲れ様です〜足元に気をつけてお降りください」
「あ、はい」
俺が先に降り、椎河さんの方に手を差し出す。
その手を椎河さんは握り、降りた。
「ちょっと、見た?祥馬くん!」
「えっ何?」
「祥馬くんも少しでいいから紳士的になってくれたらいいのに」
降りた所に祥馬と桐崎さんが待っていて、俺たちの様子を見て祥馬に不満をぶつけている。
祥馬に紳士的を求めるべきじゃない。紳士とは程遠いから。
「えっ?何の話?」
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