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教室に戻ると、自分の席に祥馬は居て、俺はそそくさと窓側の自分の席に着いた。
「大丈夫?」
「うん、、」
「何かあった?」
佑嗣はすごい。
俺のちょっとした変化にも気づいて、優しく声をかけてくれる。
「えっと、」
「神代〜酷いじゃん置いていくなんて…仲良くしようよ」
さっきあったことを言うか悩んでいるところで、教室に鷹来くんが戻って来た。
「あれ、鷹来と仲良かったっけ?」
佑嗣が言うと、鷹来くんはニッと笑って俺の肩に手を乗せた。
「これから仲良くなる予定」
「ちょっと…」
軽く睨むも鷹来くんはへらりと笑うだけで、肩の手も離さない。
それから連絡先を半ば強引に交換させられた。
色んなことがあってすっかり忘れていた。
3週間後に文化祭があることを。
「じゃあ何やるかはこの間決めたので準備の役割分担とか決めて」
担任の言葉にクラスの実行委員の男女1名ずつが前に出た。
「え、何?いつ決めたの?」
チラッと後ろを振り返ると佑嗣はハッとした。
「そういえば決めたんだった。この間瑛翔が休んだ日」
「そうなんだ…」
俺が休んだ日、佑嗣から結構連絡来てたのにこのことは言ってくれなかったね?
「いやー…言いづらくて後回しにしてそのまま忘れてた」
言いづらい?
どういうこと?
疑問に思ってると佑嗣は前を指差した。
そこにはコスプレ喫茶と書かれていた。
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