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「そっか」
「藤白も知ってるのかー。そういえば二人って幼馴染みなんだもんな」
佑嗣にも、勢いで相談したんだけどね。
すると突然佑嗣のスマホが音を立てた。
「…瑛翔ごめん、部長から呼び出されたから行ってくる」
「あ、うん、分かった」
「おい鷹来、瑛翔に変なことすんなよ?」
「ヘンナコトって?」
「チッ…瑛翔こんなやつ放って教室戻りな」
「酷いなぁ」
そんなやりとりを笑いながら見ていた。
意外とこの二人良いコンビになりそう。
そして佑嗣は屋上を出て行った。
「なぁ、聞いてもいい?」
「やだ」
「ひど…」
嫌な予感しかしない。
「神代ってカッコいいけど、可愛いとこもあんのな」
「は?何言ってんの」
「"やだ"とか言うし、言動が可愛い」
そんなことを言われて、俺は無言で立ち上がり屋上を出て階段を降り始めた。
「えっ、ちょ、神代っ」
鷹来くんは慌てて追いかけて来て、階段の途中で俺の腕を掴んだ。
「可愛いって言われるの嫌い?それだったら、ごめん」
「…別に、いいけど…」
素直に謝られて拍子抜けしてしまう。
「へぇー俺の次は珀音(はくと)か?」
階段の下から声が聞こえてきて、見下ろすとそこには祥馬が居た。
「っ…」
「あぁ、その前に佑嗣がいたか。結局お前は誰でもいいんだろ」
「……!」
「言い返しもしねぇの?」
「違っ…」
「まぁどうでもいいけどな」
それだけ言って、祥馬はどこかへ行ってしまった。
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