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買物 2
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や、マジで今夜何作ろうか。
やっぱり好物がいいよね。
ハンバーグにしよう。
デミグラスソースをかけて目玉焼きを乗せたやつ。
食料の買い物はそれぞれ別ですることにして、俺たちは一旦別れて買い物を済ます。
「今夜、何作ってくれるか、楽しみだなー。」
帰り道、課長が嬉しそうにそんな事をつぶやく。
「課長、なんか変わりましたね。」
こんな風に軽口を叩くイメージが全くない。
俺の知ってる高校時代の課長は、優しくて控えめで、繊細で、真面目。
そんなイメージ。
今、俺の横に居るこの人は本当に同じ人なのかと疑ってしまう程。
「そう、かもね。」
課長が悪戯っぽく笑う。
「俺もさ、変わらなきゃいけないなって思った事があってね。」
それってもしかして俺のせいだったりするのかな?
なんていうのは流石に自惚れかな。
俺の知らない時間が10年くらいあって、その間に課長だって色々あっただろう。
なんかちょっと寂しいな。
俺があんなバカじゃなかったら、今もこの人と付き合ってて、俺の知らない課長の事も知れたんだろうなー。
なんて思ったりして。
雑談などしつつ、ものの15分程で家に着く。
俺が家の鍵を開けて、二人で部屋の中へ入る。
「昼食の準備するから、座ってテレビでも見ててよ。」
そう言って課長は早速キッチンへ立つ。
俺はいわれた通りにテレビを付けて、ソファに座る。
なんだかこの空間が夢を見ているみたいだった。
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