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夕飯 1
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メニューは最初に考えた通りにハンバーグとエビフライにした。
お子様ランチみたいに盛り付ける。
「ご飯ですよー。」
テーブルにおかずを並べてソファでくつろいでいる課長を呼び寄せる。
課長はもそもそとソファから起き上がり、テーブルに並べられたおかずをみてくっと笑う。
「なぁもしかして、高校の時に俺の好きなもの教えたのまだ覚えててくれた?」
椅子に座りながら課長が言う。
「え、はい。確か好物って言ってましたよね。ハンバーグとエビフライ。」
「うん。確かあれってまだ付き合う前に教えた気がする。覚えててくれて嬉しいよ。」
課長の前にご飯とお味噌汁を置く。
「なんか、いいな。こういうの。」
にこにこと笑いながら課長は俺が座るのを待っててくれる。
「「いただきます」」
二人で同時に手を合わせてご飯をたべ始める。
喜んでくれてよかった。
それにしてもあの時の事、課長も覚えてたんだ。
ちょっと嬉しくなる。
それに、誰かと食べるご飯て美味しい。
課長に食べてもらえると思ったら作るのも楽しかったな。
「うん。美味しい。韮山、料理も上手なんだな。」
「料理も?他になんかありましたっけ?」
「仕事もできるだろ。お前が転職して来てからチームの雰囲気変わった。」
「そうなんですか?」
転職前の雰囲気は俺には分からない。
「そう。お前に影響されてると思う。」
「そう、なんですかね。」
そんな事を言われてくすぐったくなる。
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