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「あーこのCM、今日から流れてるんだ」
大和は下に履いてたズボンはそのままに、上の服だけ馴染んだTシャツに変えてご飯の前に座った
因みに、家の中は大きめの対面式のキッチンに続き、4人座れるダイニングテーブル、ソファと机、大きなテレビのあるリビングが仕切りなく一間に収まっている
今日は夜も遅いからリビングでソファーに凭れながらまったり夕飯を摂れるようにセッティングした
俺は大和の横に座り流れているCMに目を向ける
「ああ、このジュース、大学の友達が飲んでたよ」
そこには日差しを浴びて、汗を滴らせながらグイッと美味しそうに飲んでる俳優の大和が映っている
「そうなんだ、ただのビタミンウォーターって感じで特に美味しい訳でも無かったけど」
「友達は凛來(リク)が飲んでる事に意味があるって言ってたからいいんじゃない?」
クスクスとその時の友達を思い出す
凛來とは大和の芸名であり、凛來の凛は俺の名前から持ってきている
これを芸名にするって言われた時はすごく照れたし、周りからも大分弄られたときは恥ずかしくて死にそうだった
「ありがたいけど。そんなことを言うってことは女の子?」
と大和が気持ち顔を近づけなから少し不機嫌そうな顔をする
「大丈夫だよ、俺に彼氏がいる事は皆んな知ってるんだから。映同の1人だよ」
そう、今の世の中、同性カップルにも大分寛大になってきている
まあ、俺は高校の頃からホモで彼氏がいることを公言しているから今更なんだけど。
映同とは毎週火曜、水曜、金曜に活動している映画観賞するサークルだ。正式には映画大好きが集う同好会って事で映同。
たまに撮影された場所に足を運んだりもする
「それでも、俺の知らない凛を知ってるだけで羨ましい」
なんて理不尽な事を言っている彼も、芸能デビューした時からホモである事を世間に公表している
俺よりも肝の座った男だ
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