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知らない男
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「いけませんよ…?」
突然背後から声がしたことにビックリして思わず伸ばしていた手を引っ込めてしまう
瞬間的に声のした後ろを振り返れば思わず息をするのを忘れてしまいそうになる
立っていた男は自分より背が高くキレイだっと素直に思ってしまった
白銀の髪はこの雨のせいか少し濡れており、こちらを見る緑の目はまるでエメラルドのように輝いており、絵本か何かの世界から飛び出してきたんじゃないかと連想させられる様な整った顔立ちだ
目が合いフッと微笑まれれば何故か反射的に反らしてしまう
本当は何か文句の一言でも言ってやろうと思っていたのに何故か言えず、それどころか目を反らしてしまうのは自分でも驚いた
カツカツとこちらに近づいてくる革靴の音に何故か鼓動が早くなる
「お隣よろしいですか?」
落ち着いた優しい声でそう問われれば、思わずはい。っと答えてしまう
隣に座られれば仄かな花の香りにふわりと鼻孔をくすぐられる
先に口を開いたのは彼の方だった
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