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死への覚悟
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つい数時間前までいたはずの病室のドアを開けるのにこんなに緊張することは無いだろう…
あれは勢いだったとはいえ、自分の意思で出ていったのは事実だ…
医者はどんな顔をするのだろうという不安が頭によぎる
そして、このドアを開ければ自分の病気を認める…
つまり自らの死を受け止めることを意味する
正直言うとまだ、なんの覚悟も無いし死にたくない…
そんなことを思いながらかれこれ診察室のドアの前で数十分前からこうして項垂れているのだが…
先程一緒に来てもらった彼も待合室で待っていてくれるというので、あんまり時間を取らせるのはいけないだろう
一つ大きな深呼吸をすると診察室のドアを開けた
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