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アパートの目の前の道の端、最初、犬が寝ているのかと思った。しかし、人のようにも見えた。
正直関わりたくない、のだが。
好奇心とは時に怪談より怖いものだ。1分もすればアパートのエントランスを出てしまった。
まあ、いい。丁度、洗剤が足らなかったんだった。あと食パンも。ついでにアイスでも買ってこよう。
好奇心を思いつきでひた隠し、あたかも深夜にコンビニへ行こうとするジャージ姿の青年を装う。
白いものが見えた方向へ進む。ベランダから見ればすぐのように感じたが、案外距離があるものだった。
隣家、コインパーキング、交差点を抜けた。
すると、
すぅー、すぅー
安らかな寝息が聞こえる。
街中で聞く音としてはとても違和感がある。
まだ、目が暗さに慣れていない中、息の音を頼りにひたすら足を進める。
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