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嵐のあとで。1
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僕を襲った生徒とそれを仕組んだ生徒は退学となった。
僕は、そこまですることないと言ったんだけど、來副会長が全然聞いてくれなくてね…。
今は毎日楽しく生活を送っている。
と言っても教室中はみんなピリピリとした空気を放っていた。
理由は…そう。
期末テストである。
ここの学校では成績を維持できない者は、クラスの降格が例によってはある。降格すれば、その降格したクラスの一番成績優秀な者が昇格することができる。という感じである。
まぁ要するに実力ってわけ。
これから社会に出て生きていくには実力主義であるこの世の荒波を乗り越えるべくそういう教育方針になっているそうだ。
さすが愁おじさ…理事長だ。
「ねぇーなぎちゃんはなんでそんなによゆうなよっちゃんの顔してるわけ〜!?」
今は僕の部屋でテスト勉強をしているところ。
峯岸くんはぐでーーっとこちらを恨めしそうに見ている。
「ごめん。話していなかったと思うけど、僕一応大学までの勉強範囲習得済みなんだ…」
あは…と苦笑いを浮かべる。
「なんだそのハイスペックチート機能!!!萌え!!!!さすが俺の見込んだ受けちゃ(((ぐほぉぉ!!?」
峯岸くんの暴走が過激化する前に翔汰くんの鉄拳が峯岸くんのほっぺを貫く。
「うるせぇ、祐麻。集中出来ねぇだろうが。凪颯にせっかく教えてもらえてんだ。」
「うっうっうっ…ひどいよ…しょうちゃんっ!」
赤くなった頬をさすさすとさすりながら、膨れていてなんだか少し可愛い気がした(気がした(気がした))
「峯岸くんって少しあざとい?みたいなところあるよね。」
「んなこといったら、なぎちゃんは天然あざといボーイだぞ!!」
「僕、天然でもあざといでもないよ?」
だって、地味なもっさりボブの立場だよ?
峯岸くんは訳の分からないことをよく言うんだよね。
「っと…もうこんな時間か。そろそろ帰るぞ」
「うええぇ!!しょうちゃん!もう帰るの!!?」
「お前もだ、祐麻。」
ズルズルと峯岸くんの首根っこを掴んで翔汰くんが部屋から出ようとする。
ガチャ
「あれ〜?2人とももう帰るんか?」
扉の前にはちょうど快斗くんがいた。
青のエプロンをつけて料理している最中だったことが伺える。
「ぐふっっ!!エプロン男子グッジョブっっ!!」
「うん、また明日分からないところは聞くつもりだけどね。」
「飯食ってかん?今日カレー作ったんやでー!」
「食べてく!!食べてく!!!」
「じゃあ、いただこうかな」
そんなこんなで4人でご飯食べることになった。
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