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「お前も変わったよねえフィオリ〜」
サランの腕を掴み上げる。
「っ」
「やめろクラシア」
あはは、と笑いながら冷ややかな目でサランを見る。
けれど、ぱちくりと瞬きをした後ににこおっと笑った。
「あはぁ、そおだぁ〜お前、子供が産めるのか〜よく産んだねぇ〜獣族の〜エライよぉ〜よく生きてるねぇ」
「っ、?」
空いた手でサランの乳首をひねれば、サランは痛みに顔を顰める。フィオリがクラシアに手を伸ばすが、華麗にかわし笑みを深めるだけ。
「クラシア、我の妻に触れるな」
「んあ、ごめんねぇ〜あはっ、乳汁でも出してやろうかと思って〜あは。でもほんとに出るとは思ってなかった〜許してよぉフィオリ」
サランの胸あたりの服が確かに滲んでいるようで、レミルもフィオリも驚く。サランももう出ないと思っていた身体の現象に驚きつつも、顔を真っ赤にさせている。
「フィオリ、この子ちょうだい?獣族の繁栄の仕方、分かるかもしれなぁい。俺も孕ませたあい〜」
「おふざけは止めろ」
サランの肛門あたりを刺激し出すクラシアの手を払い、サランを腕の中に避難させたフィオリ。流石に怒っている。
「あはっじゃあねぇ〜」
それを恐れるでもなく、ニコニコしながら窓から立ち去るクラシア。そのままベランダから落ちて見せた。
「あっ」
サランは慌てたが2人は動じない。
その後、ふよふよと浮かぶ絨毯に寝そべり、ヒラヒラと手を振るクラシアの姿があった。そしてそのままゆるりくらりと帰っていった。
なんと自由気ままなのだろうか。
「サラン、怪我は…?」
あんな男はもうよい、とばかりにサランを抱きしめる王。サランは胸元をチラリと見る。
「本当に、お乳が出ています…」
わずかだが、乳房が膨らんでいるようにも見えるのだ。でも、子どもたちはもう飲まなくても良いはず。出たところでどうしたら良いというのだろう。
そう思い、視線を子どもたちにやると…。
「ギャウッ!」「クゥン…」
尻尾をふりふりさせるティラシュアと、鼻をひくつかせてベッドを踏むエルディオの姿が。
「えっと、飲むのですか?」
「ギャウー!」「キュン」
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