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お互い、見つめあったまま動かない。
フィオリは、繁殖能力の低さをサランに同情して欲しいのではない。
違和感に気づいて欲しいのだ。
子を成すことが難しく、母子共に安産である確率が低いはずの出産に、サランが耐えたという矛盾に。
たしかに、子が全く生まれないということはない。けれど、母子共に無事であったことや、…サランには伝えていないが、双子の獣族という存在は過去に一度もないのだ。
「…」
「サラン、どうしてソア国王夫妻の部屋が狙われたか分かったか?今後は2度とそうさせない。
しかし、わかって欲しい。ソア国もだが、サランも獣族から望まれているということを…」
「…はい、…」
「手出しなどさせるものか」
「?」
ボソリと小声で呟いたフィオリの声はサランに届かなかったが、彼の真剣な表情に、サランも気を引き締める。
「……ああ…いや…
サランを驚かせてしまったな…すまない」
「いいえ、フィオリ様。わたしに様々なことを教えていただきありがたく思います」
サランの穏やかな笑顔を見てフィオリは安堵する。
「ああ。ところで…
ソア国には大きい動物でもいるのか?」
「えっ?ふふ、はい…フィオリ様くらいの大きな猫さんがいたのを覚えています!」
生き物の話題になり、サランが嬉しそうだ。
「…我と、同じくらいの?」
「はいっ、とても可愛いのです」
フィオリは思った。
巨大な動物がそうそうこの世にいるはずがないと。
「ふわふわしていて、真っ白でした!」
我は300年も生きているのだ、この世の生き物など把握しているのだ、と。
「目が青色でした!」
それはどう考えても獣族ではないか、と。
「ふふ、どの図鑑にも載っていなかったのです!」
ソア国に勝手に侵入して住み着いた獣族だそれは。と。
「…国王に知らせておこう」
「ふふ、今も元気でしょうか、大きな猫さん」
謝罪)^o^(でごわす
1ページ分の内容を飛ばして投稿しました。すぐに訂正しましたが、閲覧してしまった方申し訳ないです。
せーのっ
ごめんぴ☆
反省の色がなぜか伝わったことがない八百屋
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