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入学
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「明日からだねライアート!俺と同じ高等部だよ!毎日一緒に登校して毎日一緒に昼ごはん食べて毎日一緒に、」
「いや流石にそれは無理。」
「なっ・・・!?」
「そりゃそーだろ。俺と一緒にいたいもんなー?」
「いや、ハル兄さんもナミ兄さんも違う」
「「え!?」」
ナヤイル王国第5王子の俺、ライアートは明日入学式がある。入学と言っても中等部から高等部に上がるだけなので大きな変化と言ったら上の兄四人のうち下の兄二人、第4王子ハルシャと第3王子ナミハージュが在学していることと寮生活に変わるという事ぐらいだ。
「な、な、なんで!?俺と一緒にいたくないのか? !?」
「ハルは伴侶がいるだろーがそっちいけ。」
「っ!!」
「おいおい真っ赤なリンゴになっちまってるぞ?」
「・・・ハル兄さん可愛い」
「な!?」
「ふはっ、お前ら二人とも可愛いんだよ」
そう言って顔を近づけてくるナミ兄さん。それから逃れるのは簡単だかその後が面倒臭いので好きな様にやらせる。それはハル兄さんも一緒でナミ兄さんのキスを普通に受けている。だけど可愛いと言われたのが腑に落ちないのかまた目をキッと細めた。
「ライアートもナミ兄さんも酷いっ!俺をからかって楽しいのかよ!」
「別にからかってないよ。思ったことを言っただけ」
「そーだそーだ。可愛い弟を可愛いと言って愛でて何が悪い。何も悪くないに決まってるだろうが」
「〜!!!」
顔を真っ赤にして睨んでくる兄さんはただただ可愛いだけだった。これ以上言うと面倒臭いと思い俺は口を閉じたが怒っているハル兄さんを見て拍車がかかったナミ兄さんはどんどん弄り始めた。そんな二人をボーッと見つめていると部屋の扉が開いた。
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