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僕らの恋ジジョウ~優しき飼い主様×ニートの野良猫くん~柳田 竜彦編【上巻】
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そうして、またコーヒーを一口飲み、またしても驚くことを言われる。
「じゃあ、そんな柳田さんに、ひとつお願いがあるんだけど・・・。」
「はい。なんでしょう。」
「あのね?・・・。」
* * *
「ただいま・・・。」
夕方に帰ってきた俺は、リビングに入り、キッチンに買ったものを置いて、家の中で翔を探した。
リビングにいないってことは・・・、寝室かな?
寝室を見てみると、予想通り、ふとんに蹲っていた。
「ただいま。」
「おかえり・・・。だいぶ遅かったね。」
「うん、だいぶ話し込んじゃったからね。」
「・・・、母さんと、何話したの?」
「別に、特に変わったことは話さなかったよ?」
「嘘だ。絶対父さんとのこととか話したでしょ。」
「まあ、そんなことくらいだよ。」
「・・・、話聞いて、僕に失望した?」
「いや!、全然。むしろもっと好きになっちゃった❤。」
俺は、翔を布団ごと抱きしめた。
「ねぇ、翔。そのままでいいから、聞いてほしいんだけど。翔が、どんなに辛いことがあったとしても、全く同じ気持ちにはなれないし、俺には想像する事しかできない。ごめんね。でも、こうやってハグしてやったり、慰めたりすることはできる。だから、もし何か辛いこととかあったら、全然言ってくれていいんだよ?だって、俺は翔の恋人でしょ?そんなに頼りない恋人のつもりないんだけど?だから、遠慮せず、なんでも話してな?」
布団の中から、すすり泣くような声が聞こえてきた。
「じゃあ、ご飯作るから待っててな。」
そう声をかけて、寝室から出た。
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