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僕らの恋ジジョウ~優しき飼い主様×ニートの野良猫くん~柳田 竜彦編【上巻】
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晩御飯の支度ができ、翔を呼びに寝室に入る。
「ご飯出来たよ?一緒に食べよ。」
さっきと変わらない態勢・・・。
「お腹すいてない・・・。」
「うんじゃあ、せめて顔を見せてよ。」
俺は、無理やり布団を這いで、久しぶりの感覚で、翔の顔を見る。
「目が軽く腫れてる。せっかくの可愛いお顔が台無しだよ?」
そう言って優しく頬をなでて、親指で唇を触り、顎をつかんで、キスをした。
「泣いてたの?なんで?」
「だって、あんなこと言われたから。僕を、ありのままで見てくれたの、あんまいなかったし・・・。」
「それで感動して泣いちゃったの?」
「泣くに決まってんだろ、馬鹿・・・。」
「そんなに泣くほどうれしかったんだ。ありがとう。」
翔の頭をなでてやると、まるで子供をあやしてるみたいで、やっぱり翔が可愛かった。
「ねえ、お母さんに、いろいろ俺とのこと話してくれてたんだってね。」
「別に・・・、そのままを話してただけだし・・・。」
「確かに。ピーマンをしつこく入れたの、つい最近のことなのに、懐かしかった。」
「そんなこと話してたの?」
「うん。あと、お兄さんもいたんだね?知らなかったよ。」
「まあ、聞かれもしなかったし、特にいう必要もないかなって・・・。」
「でも、俺話してもらえなかったこと、ちょっと悲しかった。」
「ごめん・・・。」
「謝らなくてもいいよ。俺は、話したくなかったんだろうなって思ってたし、無理に言わなくてもいいよ。翔が嫌なこと思い出すことになるんなら、せっかくの幸せも台無しになっちゃうしさ。」
少しの沈黙が流れ、翔は俺に当たり前の質問してきた。
「ねえ、何で僕をそんなに大切に想ってくれるの?」
「何でって・・・、愛してるからに決まってんじゃん。」
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