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「ぐっ…!!」
達紀さんは防音室の鍵を締めると僕のお腹を殴った。僕は踏ん張ることできずに床に叩き付けられる。
「…チッ…周囲にちやほやされて調子乗りやがって」
達紀は何度も僕のお腹蹴り続ける。先ほどの一緒に食事した人と思えない豹変ぶり、達紀さんが二重人格だと言われたら信じてしまうだろう。
「…そのおキレイな顔で大人に取り入っているのか?」
達紀さんは僕を罵倒しながらも、暴力の手を緩めない。横になっている僕を無理矢理立たせ、僕のお腹に重い拳を撃ち込む。
「クソッ!!あの頭でっかちな審査員ども!!」
「ぐっ…!!あああっ…!!」
達紀さんは僕の腰に腕を回し僕を持ち上げる。達紀さんの太い腕で胴体を締め上げられ僕は悲鳴をあげる。今日は確か達紀さんが出ていたコンクールの結果発表の日だった。もしかしてそれで思った結果が出なかったから達紀さんは機嫌が悪いんだろう。
「はっ…案外お前の親父もそのおキレイな顔で成り上がったかも…がっ!?」
達紀さんが僕の父さんを嘲笑う。これまで達紀さんのどんな心ない罵倒にも反応しなかった僕だけど。未だに憧れ尊敬している父さんを侮辱され、僕の堪忍袋の緒が切れた。僕は達紀さんに締め上げられたまま、達紀に勢いを付けて頭突きをした。達紀さんは驚いて僕の腰を離した。
「ぼ、僕は馬鹿に…するには…良い…」
床に叩き付けられた僕は達紀さんを見上げ睨み付ける。
「で、でも…父さんを馬鹿にするには…絶対に許さない……!!」
こんなことしても父さんは帰って来ないし、達紀さんを怒らせ酷い目に合うのは分かっている。分かっていたけど、それでも許せなかった。達紀は僕の言葉に奥歯を噛み締める。
「ずいぶん、尊敬しているんだな」
「当然ですよ、父さんはあなたみたいに気に食わないことがあっても僕を殴ったりはしなかった」
「黙れ…ッ!!」
達紀さんは僕を押し倒す。
「陽…お前は俺をとことんこけにしないと気が済まないみたいだな?」
血走った目で僕を見下ろす達紀さん。僕はそんな達紀さんに負けじと睨み返す。
「……大人を怒らせるとどうなるか、その身体に刻み込んでやるよ」
達紀さんは僕の服の胸ぐらを掴む。
「陽…男同士でもセックスできるって知ってるか?」
「……な、何を言っているですか?」
「知ってるわけないような、お前ヴァイオリン以外のこと無関心だもんな」
達紀さんが残忍な笑みを浮かべる。ゾクッと背筋に寒気が走った。
「…もう2度生意気な口を聞けないようにしてやる」
「……や、やだ」
達紀さんから底知れぬ恐怖を感じた僕は慌てて暴れるが、達紀さんは暴れる僕をあっさり抑え付ける。
「子供のお前が大人の俺に力で叶うわけないだろう」
達紀さんは僕の非力さを嘲笑いながらハーフパンツと下着を奪った。
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