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「はッ…んんッ…」
俺はオモチャの鋒が自分の前立腺に当たるように動かす。実際に夏休みが始まるとヴァイオリンの練習をしていないとずっと男に犯されている時のことばかり考えてしまう。
「くッ…ああッ…!!」
俺は躰をのけ反らせながら欲を放った。だが俺の躰はそれだけで満足はしなかった。俺は夜遅くまでオモチャを使い、欲を吐き出し続けた。
「赤城くん、演奏のキレすごいね」
仙道が俺の演奏を聞いて感心する。プロのオーケストラに8月中旬にある演奏会に誘われ参加することとなった俺は仙道達と県内のミュージックスタジオで練習をしていた。一見今にも噛み付きそうな俺にも仙道達は臆することなく接してくれた。おかげで久しぶりに充実した時間を過ごせていた。
「ふふ…」
「……どうしたんですか?」
仙道はヴァイオリンを弾いている俺を見て笑い出す。
「いや、本当に楽しそうにヴァイオリン弾くから…」
仙道は俺の頭を撫でる。がっしりとした男の手に父さんのことを思い出す、父さんも俺を褒める時良く俺の頭を撫でてくれた。
「お疲れ様でした」
仙道達との練習を終えた俺は独り暗い夜道を歩いていた。やっぱり俺の人生にヴァイオリンは必要なんだと実感する。クタクタになって家に帰った俺は夕飯を取ってバスルームに向かう。身体を洗って湯舟に浸かる。夏休みに入り、平穏な日々が少しだけ戻って来た。こうやって湯舟にゆっくり浸かるのはいつぶりだろうか?夏休みで学校がないとは言え、達紀や正臣に犯されることはあるが…それでも…。
「ふう…」
とうとうコンサート当日になった。俺はヴァイオリンの調整をしながら出番を待った。緊張はしているがそれ以上にわくわくしている。
「どうやら僕達の出番のようだ」
俺は仙道達とステージに上がる。観客が一斉に俺達に注目する。俺は緊張で震えながらもヴァイオリンを構える。頭が真っ白になるがそれでも毎日の練習は俺の身体に染み付いている。
「さすがだな」
コンサートが終わり、後片付けをしていると仙道が俺の演奏を褒める。
「どうも…」
仙道は素直じゃない俺の態度に気を悪くすることなく俺の肩を叩いた、正直、誰からでも褒められるのは嬉しい。俺はにやにやしそうになるのを我慢しながら後片付けをする。あぁ…こんな充実した日々がずっと続けば良いのに…そう切に願わずにいられない。
「陽…あなた、最近根を詰め過ぎよ」
久しぶりに母さんと晩ご飯を食べる。
「ヴァイオリンの練習と夏休みの宿題と家事で忙しいのは分かるけど…すっと家に篭り過ぎじゃない?」
母さんは家から出ようとしない俺に眉をひそめる。
「8月の下旬、予定空きそうだし、どこか旅行に行きましょう」
母さんはスマホで8月の予定を確認する。
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