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「やっと帰って来れた」
帰り道…誰かに跡をつけらているのではないか?とビクビクしながら歩いていた俺は、家に着いてようやく肩の力を抜くことができた。俺は鞄を投げ捨てシャワールームに向かい後始末を済ませる。後始末を済ませた俺は夕食を取るのを後回しにして楽器ケースを担いで防音室に向かう。
「…ん?朝…か…?」
ヴァイオリンの練習をしていたらいつの間にか朝になっていた。1度、ヴァイオリンの練習を始めると腰が痛いのも忘れ、練習に夢中になっていた。
「……動けない…」
情事の疲れも癒える前に、体力の限界も考えずにヴァイオリンの練習に夢中になったせいでいつの間にか気絶してしまった上に、疲労が溜まっているせいで動けない。俺が動けるようになったのは9時を過ぎたころだった。さすがに空腹を感じた俺はキッチンに向かう。
「パスタ…で良いか」
考えるのが面倒になった俺は鍋でお湯を沸かして適当に買い置きしていたパスタとレトルトのソースを茹でる。茹でたパスタにレトルトのソースをかけて食べる、俺はチラッと時計のほうを見る、すでに1限目が始まっている時間だ。今から学校に行く気力も、体力もない。
「サボろう…」
どうせ、学校に行ってもクラスメイトや先生に犯されるだけだ。わざわざ無理して学校に行く必要性を感じない。
俺はご飯を食べて少し睡眠を取った俺はヴァイオリンの練習を再開する。学校をサボることに罪悪感を感じつつも、男に犯されずに済むことへの安堵と寂しさが入り混じる。以前はただヴァイオリンを弾いているだけでを満足できたのに…今の俺は無意識に男を求めてしまう。
翌日…渋々学校に来た、家でヴァイオリンの練習したかったがコンクールまで時間がある。
「はぁ…」
俺はため息を吐きながら先生が黒板に書いたものをノートに書き込んでいる。
「はぁ……」
自然にため息が零れる。勉強はそこそこ好きだし、小さいころから習慣として受け入れているおかげで苦に感じることは少ない。だから授業がいくら退屈でも、楽しくなくてもなんともなのだが…。
「……ッ…!!」
こっそり俺を伺う視線の多さに思わず声を上げそうになる。365度からねっとりした性欲まみれの視線を向けられ続け、体力と精神を徐々に削られる。こんな視線に晒され続けていると身体がおかしくなる。
(……くそッ)
全員が俺をそういう目で見ているわけではないと思いたいが、それでも少なくともクラスの半数の人と身体の関係を持っている人から視線が向けられているが、確実にそれ以上から視線を向けられている。
(くそキツい…)
昨日は夜遅くまでヴァオリンの練習をしていたせいで眠い、寝不足で辛いのに、周囲から注がれる視線のせいで眠れそうにない。
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