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「…ッ……」
バスルームに着いた俺は頭から暑いお湯を被る。達紀に殴られた箇所にお湯が染みる。俺は痛みに顔をしかめながら身体を洗う。青痣だらけの身体を見て俺はため息を吐いた。俺はマゾじゃないし、正直言って痛いのは嫌いだ。
「……なのになんであんなヤツを好きになったんだろうな…」
痛いのは嫌いなのに、暴力を振るう達紀をなんで好きになったんだろうか?今だって達紀が出した精液が俺の中にあるってだけで動悸が早くなる。俺は…少しおかしいのかもしれない。
達紀からの暴行のダメージは思ったより大きく、コンクール翌日…俺は1日中、ベッドの上で過ごした。達紀に激しく抱かれ、性欲も発散できたこともあってゆっくり休むことができた。それでも達紀に殴られた痕は痛々しく残っていた。達紀に殴られた痕が薄くなったのはそれから3日経ってからだった。
「やあ、陽くん…先日のコンクール…すごい良かったよ」
コンクールを終えて初めて正臣の教室に向かうと正臣が俺の演奏を絶賛した。
「あ、ありがとうございます」
興奮する正臣を持て余しながら俺はヴァイオリンのレッスンを受ける。相変わらず正臣のレッスンは丁寧で分かりやすい。
「ふう…」
「今日はここまでだね」
正臣の言葉に俺はレッスンを初めて1時間経過したことに気付く。
「……今日は陽くんに見せたいものがあるんだ…」
レッスンを終え、俺が楽器ケースにヴァイオリンを仕舞っていると正臣の口調が変化する。ジメジメした湿度の高い正臣の声色に俺は身の危険を察知する。正臣がこんな声を出す時は決まって俺を犯そうとする時だ。正臣は俺の腕を掴んで強引に奥の部屋に連れ込む。
「な、なんだよ、これ…」
正臣に連れ込まれた部屋に入ると俺は絶句した。部屋の壁には夥しいほどの父さん…浩司の写真が貼付けられていた。正臣の悍ましいほどの父への執着を見せ付けられ、めまいを覚える。
「先生…先日の演奏、とても素敵でした」
正臣は晴れやかな顔をしながら俺を抱き締め、固くなったソレを押し付ける。
「ぐッ…い、痛い!!」
正臣に力任せに抱き締められ、達紀に殴られた傷に響く。
「先生…」
「い、痛いって…離せ…せ、せめて…腕の力…ゆるめろよ…んんッ!!!」
骨が軋むくらい強い力で抱き締められ苦しむ俺に正臣は無理矢理キスをする。
「ふッ…あッ…んッ…」
正臣のしつこいキスのせいで息が苦しくなる。正臣に強く抱き締められているせいで俺はろくな抵抗すらできずに正臣にキスされる。
「はッ…」
もう少しで窒息すると言うところで正臣が俺の唇から自分の唇を離した。正臣は腕の力を弱め、俺はその場に座り込んでしまう。
「ま、正臣…」
俺は口の端から零れる正臣の唾液を拭い、恍惚とした表情で俺を見下ろしている正臣を見上げる。
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