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どんな手酷く扱われてもこの安心感あるこの躰に抱き締められるとどうしても寄り掛かってしまう。
「はッ…んッ…あッ…くッ…」
達紀の指が俺の突起を弾いた。俺の口から甘い吐息がこぼれ落ちる。
「本当にお前は煽情的だな、陽…父親譲りのお前の才能と魅力に狂わない男なんていない…」
「あッあッあッ…んッ…た、達紀!!」
達紀は激しく腰を打ち付ける。湯船の水面が揺れる。俺の喘ぐ声がバスルームに響く。達紀は俺のうなじに顔を埋める。ピリッとした痛みがうなじに走る。達紀は俺のうなじに付けた痕を見て満足げに笑う。俺はのぼせ上がるまで達紀にひたすら突き上げられた。
「……赤城センパーイ」
人を舐めたような声で俺を呼んだのは見覚えがない奴ヤツだった。恐らくまだ入って来たばっかりの1年生だろう。
「赤城センパイ…少し時間良いっすか?」
一応敬語らしい言葉使いだが目の前の男が俺を見下しているのは確実だ。
(いや、誰構わず男に脚を開いているヤツなんて見下されて当然か)
俺は冷静に分析し、自嘲する。男は俺の返事を聞かずに、俺の腕を掴む。男の強引な態度に俺はため息を吐いた。
「……で?何の用だ」
空き教室に連れ込まれた俺は机の上に座る、男がどんな思惑で俺を空き教室に連れ込んだか察してはいるが、一応聞いてみる。男は俺の言葉にニヤリッとあくどい笑みを浮かべる、それを見た俺は自分の予想が間違ってないことを察した。
「……いきなりですね、赤城センパイ…俺の名前とか興味ないんですか?」
「……ねぇよ」
これから自分を犯そうとする人間の名前なんかどうでも良い、気持ち良ければそれで良い。
「つれないな…」
男は俺の素っ気ない態度に肩をすくめる。大人しくしていれば酷いことをされないのでは?と男達に従順にしていたこともあったが、結局酷い目にあった。どうせ同じ酷い目に合うなら、と俺は自分を取り繕うことをやめた。
「センパイって誰でもヤラせてくれるんですよね?」
「…そうだって言ったらどうなる?」
俺は男の質問に質問で返す。余裕ぶっている男の顔に焦りが浮かぶ。俺は顔を引き攣らせている男を見て鼻で笑う。
「俺を抱くんだろ?」
俺は机から降りて棒立ちしている男の目の前まで来る。男は相変わらず欲望に濡れた目を俺に向けている。今のうちに逃げるのもありかもしれないが、いくら出鼻を挫かれたとはいえ、やすやすと逃がしてはくれないだろう。逃げられないならいっそさっさとヤッて終わりにしたい。俺は男に抱き着き、両腕を男の首に回す。俺の顔が近くに来て男がのどを鳴らした。
「んッ…」
さっさと事を済ませたい俺は自分から男にキスをした。いきなりキスされて固まった男に俺は内心苛立つ。
『キスくらいで固まるくせに人を犯そうとするなよ』
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