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キル「うぅ…首寒い」
普段付けいいるものがあるかないかでこんなにも変わるものなんだと実感させられた。
ほんと面倒くさい。
またマフラー探さないといけない。
«ガヤガヤ»
にしてもさっきから賑やか…だな。
まぁ決して"楽しい方"の騒がしさじゃない。そういやぁここは中心部か。
つまりいまここでヘッド達は会議中。
会議なんてしても無駄だっつーの。所詮ここWorldcityはNextcityの奴らに見放された場所。
無法地帯。
まっ,会議なんて名前してただのチーム通しの喧嘩は面倒くさいことになるからやめようというための会。
入ってない俺からすれば面倒くさいこと極まりない。
ヘッド達がいる場所は避けて行こう。
少し遠回りだが面倒くさいことに巻き込まれるのはゴメンだ。
にしてもなんで橙のヘッドが俺のマフラー腕に巻いてんだよ。落し物は落としとけよ。
キル「はぁ…」
「ため息なんて似合わないよ可愛い僕ちゃん?」
キル「…待ち伏せは卑怯だと思うんだけど」
中心を避けるために入った路地裏。
そこに居たの黒のマントに身を包んだ不思議な男。
声からしてまだ若い…というか知っている。
キル「面倒くさい…」
「酷いねぇ…僕は君の下僕なのにさ」
キル「お前を下僕にした覚えなんてねぇよ…ルク」
名前を呼ぶと「ふふ」っと笑い被っていたマントをとった。男の名は"ルク"。情報屋だ。チームは朱。
情報屋とは各チームに情報を分け与える代わりに能力をヘッド達から貰う。そのため4種の能力者達が情報屋にはいる。
ルク「相変わらずフードにマスクで不審者だね?可愛い顔が台無しだよ」
キル「うっせーし…」
ルク「ところでなんでキルがこんな中心部に居るのかな?普段は絶対来ないのに」
キル「橙のヘッドにあった。面倒くさい事にならないうちに拠点を移す」
ルク「ふーん…マフラーはミズキさんのところ?」
キル「あぁ…もういいだろ」
ルク「うん,久しぶりに話せて良かったよ。あっそうだ…キル」
キル「なんだよ」
ルク「ヘッド達には気をつけることだね。君がSecretだとバレてるよ」
…あの距離でも分かるのか。
今回は本当に面倒くさいことになった。
キル「サンキュ…助かる」
ルク「お褒めいただき光栄ですお主人様」
ルクと別れ路地裏にある小さな建物の中に入る。
さて,ヘッド達にバレたか…。
なら隠れれそうなところはどこに行ってもダメだな。
朱は喧嘩はしないが争いごとの作戦は得意で敵が隠れそうな場所はすぐにわかる。
碧は完璧頭脳派。効率よく見つけられる。
茈は興味を持ったものにはとことんと聞いたことがある。ねちっこいからめんどくさい。
橙は論外だ。俺の顔を知っている上建物を壊されたらたまったもんじゃない。
キル「…あぁあったな。一つだけ絶対人が近寄らない場所が。普通の奴の想像の斜め上を行くとこ」
行動は明日。
それまではここで休もう。
この世界は残酷だ。
いつだって俺らを試す。
権力者はどこの時代にも存在する。それはお金だけとは限らない。
Nextcityに行った権力者の特徴はお金だったが,そいつらがいなくなったここでの新たな権力者は4人の特殊能力者たち。
強いものと弱いもの。
弱いものはいつだって震えて過ごすんだ。
そんな争いごとなんて面倒くさい。
俺はわざわざ自分から首を突っ込むほど馬鹿じゃない。悪いが俺は傍観者でいたいんだ。
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