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Vivre dans la révolution~革命に生きて
(ligne de) démarcation~境界線,2(R18)
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「・・ん・・・?」
温かなぬくもりが触れている。
ディディエはルイの腕に抱かれていた。みずから、心地よい温もりに擦り寄っていた。
ルイの心臓の鼓動が聞こえる。規則正しい音がする。
1787年、カトリック・オラトリオ修道会付属学校の教育実習生として来校したルイ。
その生徒だったディディエは瞬く間にルイと恋に落ちた。
しかし、パリに行方をくらまし、アンリエットと婚約を交わしていた。
バスティーユ襲撃の年の講義でルイとの再会、ルイ16世の運命を決定づける演説。ジャコバン党による殺戮・・・
そのときから、眠れなくなっていた。ディディエは精神をかなりきたしていた。
あの夜・・・
「・・・どんなことあっても・・・ディディエには生きててもらいたい・・・」
「・・・え・・・?」
本当に死を覚悟していた。殺戮に染まるフランス。
「・・・どんなことがあっても、ディディエは俺が守り通す・・・たとえ、自分の命と引き換えになったとしても・・・」
ルイからの思いがけない言葉にディディエは戸惑っていた。
至近距離から端麗な顔がディディエを見下ろす。
「・・・ルイ・・・?」
「・・・もう・・・隠しごとはしないでくれ・・・」
「・・・解った・・・約束する・・・ルイ・・・最近、眠れていないんだ・・・」
ルイはキスを静かに落とした・・・そして、湿った肌がこすり合った。
体位を変えるべく、華奢な手でルイの身体をいやらしく這わせていく・・・
舌で唇の輪郭をなぞり、唇を貪りながら、腹部、局部へと滑らせていた。
このまま・・・誰にも・・・渡したくない・・・
ルイはディディエの身体を静かに裏返した。膝を立てた格好を取らせる。
肩甲骨、背中、腰・・・尻はとても丸い。ルイは双丘を滑らせ、唇を上下に這わせていった。
ルイの指先で弄ばれた蕾は、このあとに与えられることを予感しては、ヒクリと戦慄いた。
そこにルイの熱が宛がわれる。慣れていない場所だけにあり、かなりの鈍痛がディディエの身体に走った。やがて、その痛ささえ胸を焼くいとしさに変わっていく。
「あぁ・・・ん」
ルイの手はディディエの身体を抱いていた。お互いの下半身は繋がったまま。
呼吸は乱れ、肌は汗ばみ、汗で濡れた髪の毛が頬に張り付く。
そして、ルイのほうに振り返り、唇を奪った・・・
「誰の目にも触れさせたくない・・・ルイを眺めることができるのは僕だけなんだ・・・」
ルイの長い手が華奢な身体を弄ぐる。ひとつひとつ、身体の部位を確認するかのように。
二人はこの先、永遠の別れをどこかで感じ取っていたかのように、本能のまま、身体で求め合っていた。
お互いの指を絡め合わせながら、二人は、息絶えたかのように静かに眠りについたのだった・・・
*****
作者yunaより。
王党派と露見したディディエ。
政敵であることを知ったルイ。二人は結ばれます。
ルイは命を懸けてもディディエを守ると決意しました。
しかし、その直後・・・
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