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はじめまして。5
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笹倉side
今日1日、棚木くんと仕事をしていて久しぶりに仕事が楽しいと感じた。
普段パソコンと、にらめっこをしている俺にとってお客様に直接会って意見を聞いたりするというのはとても新鮮だったからだと思う。
それにどの人に対しても常に笑顔で、時には真剣な顔で話を聞く棚木くんの仕事に対する態度は素直にすごいと思うものがあった。
それと同時に『こんなにも表情豊かな棚木くんと仲良くなりたい。』
そう感じた。
今日飲みにでも誘ってみようかな。
それにしても、自分から仲良くなりたいと思える人に出会うのはいつぶりだろうか。
事実このルックスのおかげで、中学の時から女の人には不自由なく生活してきた。
でも恋愛感情をもって付き合っていたかというとそうではない。
来るもの拒まず去る者追わず状態の時だってあった。
しかし、俺は高校二年の時に初めて好きと思える相手ができた。
でもそれは男だった。
俺はこの時あぁ。自分が女の子を好きになれない理由はこれだったんだと気づいてしまった。
結局俺の初恋は思いを伝えることもできず、俺の心の中で消してしまった。
それ以来女の人と遊ぶことをきっぱりとやめた。
代わりにゲイバーに行き、声をかけてきたネコの人たちを抱いたりもした。
それでなにか変わったのかというと何も変わっていない。
ただ、抱く相手が女から男に変わっただけ。
だから俺は自分から求めることをやめてしまったんだ。
求めたところで俺の欲しい本当の愛は手に入らないから。
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