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全て内密に。5
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「それは自分でも思ってるからしばらくは飲まないことにするつもり。」
「うん。俺もそれがいいと思うよ。
修って酔うとキス魔になるから対処大変なんだよねー。」
そっか、やっぱり俺って酔ったらそんなになるのか…ん?
「…俺おまえにもキスしたの?」
「”も”ってことは他の人にもしたことあるの?
しかも修は、相手知ってるってことだよね?」
そういうと、怒りと悲しみが混ざったような表情をしながら俺の頬に手を添えてきた。
俺はこの時、晴也の目を見て彼に対して初めて恐怖という感情を抱いた。
そして徐々に近づいてくる晴也の顔。
後ろに下がろうとしても俺の頬を触っていない方の手で腰を抱き寄せてきた。
くそっ。なんでこいつこんなに力強いんだよ!
「…っ晴也。落ち着けって…。」
これは…キスされるっ!
「あははっ。ごめん修。
何もしないからそんなにおびえないで。」
キスされると思っていたが晴也はスッと俺から離れいつも通りの笑顔を浮かべていた。
「でもさ、そんな顔してたら飢えた狼に食べられちゃうから気を付けなよ。」
「は?どんな顔だよ。
てか、俺男だし。」
「はぁー。これだから無自覚は…。」
最後の最後までよく意味の分からないことを言っている晴也を無視して俺は弁当を食べた。
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