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全て内密に。8
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「すまない。困らせるつもりはなかったんだ。
君の考えてる通り、彼女なんかではないよ。」
俺が黙り込んで考えていたのを見て可笑しそうにそう言った松崎さん。
それもそれでいけないと思うけど、あいにく俺は人の価値観に文句を言うような人間ではないのだ。
「そうですか。
なんか、すいません。」
「いやいや大丈夫だよ。
俺の自業自得だから。
ところで棚木の方は彼女と上手くいってるのか?」
「あ…えーと。最近別れました。」
「そうか…俺の方こそ聞くべきじゃなかったな。」
申し訳なさそうに困った表情を浮かべる松崎さん。
……あれ。
松崎さんって俺の偏見で苦手って思ってただけで案外いい人かもしれない。
「じゃあ、俺が棚木に手を出してもいいってことか。」
「あはは…冗談きついですよー。」
「心外だなぁ。
俺、割と本気だよ?」
そう言いながら俺を壁際に追い詰めてきて、気づけば顔の横には松崎の腕があった。
いわゆる、壁ドンってやつだ。
…前言撤回。
やっぱり、松崎さんは苦手だ。
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