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変化。12
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前よりも増した俺に対する好意を、なんのクッションもなく向けられていることと、俺のプライベートがこいつに知れ渡っていることへの恐怖が俺を襲う。
「なんで、お前がそんなこと知って…。」
色々と言いたいことはあるが、なんとか発した言葉は酷く震えていた。
俺の言葉を聞くやいなや翔真はやってしまったという顔をしていたが、少しすると開き直ったのか笑顔を向けてきた。
「たまたま通りかかった時に見かけただけだよ。
あの人と兄さんはそーゆー関係なの?
兄さん…教えて?」
「…っ!!」
翔真は微笑みながら俺の頬に手を添えてきた。
こいつの考えが全く読めなくて、ただひたすら恐怖に耐えることしか出来ない。
イケメンサラリーマンが晴也なのか颯斗さんなのかは分からないが会社での友好関係まで知られているのは想定外だ。
「……お前の言ってるイケメンが誰のことかはわからないけど、お前が思っているような関係は誰とも持ってない。」
今の俺が言えるのはこれだけ。
颯斗さんとのことに関しては何も無い訳では無いが、特別な関係になった覚えはないので嘘はついていない。
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