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繋がり。
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「そっか。なら俺が兄さんを奪っても誰も文句言わないって事だね。」
最後にほぼ放心状態の俺の耳元で囁くようにそんなことを言い、翔真は家へと入っていった。
「はぁ……なんで、こうなった……。」
俺は頭の中で先程の出来事をなんとか整理しながら病院へ向かう。
どこをどうすれば翔真は俺の事が好きになるんだ。
そればかりが不思議で仕方ない。
というか兄の仕事を全うするとかカッコつけてたけど正直アイツの前で兄として振る舞うのは酷く疲れてしまうし、結局兄としてなんて振る舞えない。
俺に触れてきた翔真の手から伝わってきた、あの時と同じ嫉妬に似た感情が怖くて何も出来なかった。
翔真と目を合わせてしまえば俺の全てを奪われてしまうような気がしたから。
しかし、実家に帰るということは翔真に会うことになるのと同じと予測できてたのにな…迂闊だった。
それと晴也や颯斗さんのこと知られてた…。
翔真の今日の発言からして気をつけとかないと2人に手を出すこともやりかねない。
やっぱり俺は2人にとっては迷惑な存在になってしまうのか…?
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