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繋がり。9
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「思ったよりもキャベツ大きくってさー。
…うん。いっぱい出来たね。」
いや、なにがいっぱい出来たね。だよ。
他人事すぎるだろ。
「じゃあ、笹倉さんでも呼ぶ?」
「なんでそうなるんだよ。」
「いや、修が家に呼べる人で俺が知ってる人と言ったら笹倉さんかなと思ったから。」
「なるほどな。
でも呼ばなくていい。」
颯斗さんも忙しいだろうから邪魔する訳にもいかないって言うのは建前で、本音を言うとこの家に颯斗さんをあげるのは過去の過ちを思い出してしまうからあまり呼びたくはないのだ。
「修さー。笹倉さんのこと嫌いなの?」
「え?なんで?」
「だってさ、笹倉さんを誘おうって俺が言ったら高確率でダメだって言うからさ。」
まじかよ…。
完全に無意識だったわ。
「いや、嫌いなわけじゃないんだよ。ただ…」
「ただ?」
この流れ的に、颯斗さんに時折感じる胸の動悸と苦しさのことを晴也に伝えるべきなのだろうか。
正直、俺だけでは今のところこの感情の正体に辿り着けそうにはない。
それならいっそ話して見るのも一つの手かもしれない。
完全にはわからなくても、もしかしたら何かヒントを得られることだってあるかも。
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