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繋がり。12
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その後しばらく俺の話を聞いてもらって晴也が帰る頃には外は大雨になっていた。
「お前傘持ってきてないだろ。
貸そうか?」
「いや、兄ちゃんが迎えに来てくれるって言ってるからそれで帰るわ。」
「そっか、じゃあ気をつけてな。」
「うん。俺は、修の味方だから何かあれば頼ってくれると嬉しい。」
「ありがとな。
また話聞いてもらうかもしれないからその時は頼むわ。」
俺の返事を聞いた後じゃあねーとわんこスマイルを浮かべた晴也は部屋を出ていった。
兄ちゃんが迎えに来てくれる…ねぇ。
晴也のとこは兄弟仲いいんだなー。
少しばかり羨ましいという気持ちはあるのだが、幼い頃から兄と仲良くしてこなかった俺はその感覚に慣れてしまっているから別にどうってことないんだけど。
ふと、我に返り先程までの会話を思い出しながら颯斗さんに対する好意について考えた。
晴也と話していて、ハッキリと颯斗さんのことが好き!と自覚するほどまでは行かなかったが今日まで感じていたよく分からない気持ちや感覚については知ることが出来た。
それを踏まえて今までの事を振り返って見るともしかして…と思うことが何個か出てきた。
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