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伝えたい想い。7
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棚木side
「お、終わらない…。」
飲みに行くことになって、なんとか早く仕事を終わらせようと頑張っているのだけれど一向に終わる気配がない。
颯斗さんも残業しなくちゃいけなくなったと連絡が来たのだが、やはり流石はデキる男 俺が半分も仕事を終わらせないうちに颯爽と現れた。
本人曰く量が少なかったそうだが実際のところ本当に少なかったのかは疑わしかったりする。
颯斗さんの仕事の早さは他部署で働く俺の耳に入るほどだから。
「そんなに急がなくてもいいよ。ミスしてたらあとで大変なの棚木くんなんだから。」
「ほんと、すいません。」
「謝らないでよ。
無理言って誘ったの俺なんだから。」
いやいや何度でも謝らせて欲しい。
ほんと仕事が遅くて申し訳ない。
せっかくのお誘いなのに…。
しばらく心の中でひたすら謝りながらもなんとか終わりが見えてきた。
数十分後ーー
「終わったー!!」
「お疲れ様。はいこれどーぞ。」
「ありがとう!いただきます。」
仕事からの解放感を感じていたら颯斗さんがチョコレートをくれたので、パクッと一口でいただくと疲れた体に糖分がしみ渡る気がした。
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