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過去の出来事。2
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棚木side
「ほんとに俺で良かったの?」
颯斗さんを家に誘い、お茶を出すとそんなことを聞かれた。
きっと颯斗さんは俺の言う昔話が何なのか大体察しているはずだ。
それが俺の過去の話ということに。
「颯斗さんにしか話せないことだから…。
明日も仕事あるのにごめん無理言って。」
ちなみに、俺の過去を知っている人は家族以外だれもいない…いや家族ですら翔真との間であったことは知らない。
晴也や千晴にすら話したことはないのに、何故まだ出会って日が浅い颯斗さんに話そうとしているのか自分でもあまりよくわかっていないが、颯斗さんなら受け止めてくれそう。だなんて根拠のない考えがある。
「棚木くん。俺は何を聞いても棚木くんのことを信用してる。」
「俺も颯斗さんのことは信用してる。
多分晴也達より。」
「ありがとう。
無理はしないで。話せる範囲でいいから。」
その言葉を聞いた後一度深呼吸をしてから話し始めた
「昔──」
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