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信じること。2
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「ちがう!
確かにそう思った時だってあるし、俺自身戸惑ってる部分だってある。
でも、そんなんじゃなくて…俺は颯斗さんだから何されても平気だって思ったし、好きになったんだよ…!」
酷く悲しそうに苦しそうな顔をする棚木くん。
違う、俺がさせたいのはそんな表情じゃない。
そして俺も気持ちを伝えないといけないのは分かっている。
でもそれは本当に伝えなくてはいけないのだろうか。
俺がゲイだということは家族は認めてくれているから結婚などに関しては何も言われない。
だけど棚木くんの家庭環境を考えると男の俺の付き合うということは果たして彼にとってはいいことなのだろうか。
そんなことを一人で考えていると棚木くんから思いがけないことを言われた。
「颯斗さんには彼女がいるから付き合えないこともわかってる…。」
「ん…?待って、俺に彼女…?」
「え。いるって女子社員の間で噂になってたの聞いたんだけど…。」
初耳なんですけど…。
あ、もしかして隣のデスクのあの人か。
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