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信じること。8
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棚木side
「じゃあまた明日。」
ほんとは離れたくない。帰ってほしくないけどそんなの俺の勝手だから、素直に颯斗さんを玄関まで見送る。
だがそんな思いが伝わったのか颯斗さんはいきなり俺を抱きしめてきた。
「へ?!は、颯斗さん…?」
「そんな顔しないでよ…。
もっと帰りたくなくなる。」
そんな顔というのは自分でもわかるくらいに顔が赤いことだろうか。
ていうかそんなこと言うなら…
「……泊まればいいじゃん。」
「うん。そうだね。俺だって泊まりたい。
このまま棚木くんにキス以上のことしたい。」
「ちょっ。何言って…!」
急にとんでもないこと言うから軽くフリーズしてしまった。
「でも、ごめん。今日は厳しいかな…。」
「分かってる。仕事だから仕方ないのは。」
「…明日の夜は空いてる?」
「?空いてるけど…。」
「じゃあ明日会社終わったら俺の家おいで。
もちろん泊まりの用意して。」
は、颯斗さんからのお誘い…!!!
「…!行く!仕事終わったら直ぐに行く!」
喜ぶ俺の様子を見て満足げに、だけど少し寂しげな表情を浮かべながら俺の額に軽くキスをして颯斗さんは帰っていった。
颯斗さんが帰ってからも俺は一人颯斗さんの熱が残る額に手を当て、顔を赤くさせたまま玄関に立ち尽くしていた
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