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信じること。11
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「おはよう。
全然迷惑じゃないから気にすんな。
俺も今日楽しみ。」
そう返信してようやく布団から出る。
朝の空気がいつもより清々しく感じる。
いつも通り顔を洗って歯を磨いてご飯を食べて。
ただそれだけなのに颯斗さんという存在が自分の中で大きくなっただけなのに、どうしてこんなにも楽しく感じてしまうのだろうか。
颯斗さんは俺に「フラれた時にやさしくされたから勘違いしてるんじゃないのか。」みたいなことを言ってきたことがあったが、まぁ確かに少なからずそれはあるかもしれない。
だけどそうじゃなくても俺は颯斗さんのことを好きになっていたんじゃないのかと、千晴に対してかなり最低な思考回路を抱くほどには颯斗さんに惚れている自覚は持ち始めている。
そんなことを考えながら時計を見ると家を出る時間になっていた。
お泊りの用意…とはいえ服だけだが、しっかりとあることを確認して浮かれに浮かれた気持ちで家を出る。
「行ってきます…!」
あぁ。神様今だけでもこの幸せを素直に感じて浮かれさせてください。
――FIN
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