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019.飯だが
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「ねぇ拓磨、今日は屋上で食わねぇ?」
お昼ごはんの時間だ。
この時間は俺にとって至福の時。
勉強嫌いな俺はもはや弁当を食べるために学校に来ていると言っても過言ではない。
そんな俺といつも飯を共にするのが
黒川 拓磨(くろかわ たくま)だ。
いっつも気だるそうで猫背で見た目頭悪そうなのにもんの凄く頭がキレる。
見た目は身長170くらいで猫目に猫背。
あだ名も猫とかそんな感じ。
目力強いんだよな
まぁこんな感じで飯も平凡。
「別にいいけどなんで屋上?」
疑問に思ったのか拓磨が聞いて来た。
理由はただ一つ。
きゃあきゃあ女子たちがうるさいのが目に見えているからだ。
俺は弁当の時間の会話も楽しみたいタイプ。
だから騒いでもらうと会話にならんのだ。
ましては拓磨の声なんてちっさすぎて聞こえやしなくなる。
もともと声が小さいのだ拓磨は。
「王子様級イケメン転校生が来ただろ?
女子が騒いでうるさいかなって」
「なるほどね」
さすが拓磨だ。
伊達に頭がキレるだけじゃないな。
物分りがいい←
そんな平凡な俺たちは平凡な会話をしながら
屋上に向かうため、教室のドアを出た。
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