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032.ない
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目が覚めたら保健室だった。
白い天井が一番に見えて、そのあと頭を上げたらちょこっと透けたカーテンが見えた。
お、俺なんで保健室にいるんだ…?
え、もしかして今朝保健室に行ったまま寝てて、実は慶に襲われかけたのも夢だったのか………?…だったらいいな……
「あ、あぁ起きた?」
突然カーテンがシャッと開いた。
「あ、優ちゃんか…」
「いずみん、大丈夫?」
俺から優ちゃんとよばれはこやつは
保健室教員でいつも白衣をきて保健室にいる三十路ちょい過ぎの男、中田優心(なかた ゆうしん)だ。
俺は優ちゃんって呼んでる。
「いまなんじ……」
不意に時間が気になって、でもこの場所からは時計は見えなかったから尋ねた。
「今?4時半」
よじはん?4時半!?!?!?!?
はぁあああああああああっ!?!?
俺どんだけ寝てんの!?!?
「え!?俺何時間寝てた!?」
これで8時間とか言われたら俺死ぬわ…
「ん?3時間ちょっと」
え?3時間?
じ、じゃあ………
「伊澄?起きたの?」
誰だこの声、聞きたくない声だよ…
「け、慶…」
やっぱ俺、今朝こいつに襲われかけたんだ…
はぁ?サイアク…
「昼休みにいずみん、具合が悪くなって倒れたらしくてさ、五位堂君が君を負ぶってここまで連れてきてくれたんだよ」
優ちゃんが俺にお茶の入ったコップを手渡しながら言った。
昼休み…?倒れた…?
ぜんっぜん記憶ねぇえええええ!!!
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