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051.拓磨のお話-わかんない-
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拓磨side
そっとなにかが唇に触れたと思ったらすぐに離れた。
「…………………………え?」
い、いまオレの口に何があたったの…
「学園の男たちがお前のことが好きなんだよ。わかるか?」
ぼーっとしていて生徒会長がなんか言ってたけど聞こえなかった…
オレがそのままぼーっとしてたら急に生徒会長が背を曲げてオレの顔の前に顔をやってきた。
ビクッ!
あ…効果音がなるくらいびっくりしてしまった気がする…
「そんなにビビんなよ…拓磨、俺が今なにしたかわかる?」
生徒会長に質問されたから
オレは首をぶんぶん横に振った。
「やっぱな?、昔からお前、人の話聞かねぇからな」
またなんていったか聞こえなかった。
「あのな、拓磨、次はちゃんと聞いとくんだぞ?」
黙って頷いた。
「俺はさっき、お前にこうやってしたんだ。」
チュッ
また唇になにかが触れてそして離れた。
「…………え……………?」
こ、これ、なんて言うんだっけ…
よくわからなくて、頭が混乱して。
なにもかもわからなくなって俯いた。
「拓磨、こっち向け。」
と、生徒会長に言われたが、混乱してなんて言ってるかわかんない。
「ほら、こっち。」
顎が急に持ち上がる。
「……………!?」
衝撃でとっさに我に帰る。
な、なななななななななにしてるの…!?
せせせせせせせせ生徒会長…!?
今までオレなにされてた…!?
わかんない…
けどなにこれ…
唇になにかが触れた様な感覚が残っている。
「…せ…せいとかぃちょ……」
絞り出したオレのちっさい声を聞き取ったのか、生徒会長は、ん?とオレをじっと見た。
「……………わかんない…」
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